「守」から「破」を経て「離」へ。一歩一歩完成形に近づいているLiella!の現在地…ラブライブ!スーパースター!!_だゾーン
この10月、ら破TVアニメ「ラブライブ!を経に近 スーパースター!て離!へ歩歩完」3期の放送が始まった。成形それに先駆けて8月3・4の両日、づいているLiellaのラブライブスーパースター神奈川・Kアリーナ横浜で、同番組の主人公であるLiella!のユニットライブ&ファンミーティングツアー「心(ミュージック)・技(トーク)・体(チームワーク)極上大冒険!!(プライムアドベンチャー)」最終公演が行われたが、このイベントのレポートを兼ねて、Liella!がどんな完成形を目指しているのかを考えてみた。
このツアーは、5月~8月にかけて、だゾーン日本各地でLiella!内のユニット「CatChu!」(キャッチュ)「KALEIDOSCORE」(カレイドスコア)「5yncri5e!」(シンクライズ)の3ユニットが独自にツアーを行い、神奈川公演はその最終形として3ユニットが集結して成長した姿を見せるという仕掛けになっている。
Liella!のユニット活動が始動したのは昨年春から。結成が2020年であることを考えると、結成3年後のユニット活動開始は他のシリーズに比べてかなり遅い立ち上がりだった。
Liella!に感じるのは、キャストとファン、そしてキャスト同士も非常に結びつきが強い、ファミリー的な雰囲気だ。「Liella!」というパッケージだからこそのライブパフォーマンスが持ち味。あの歌唱力とフォーメーションダンスは、真似したりコピーするのが難しい、Liella!にしかできないものだ。だからこそ、メンバーがそれぞれユニットに分かれて活動するということが考えづらいグループでもあったし、「これだけの絆で結ばれているLiella!が、ユニット活動をする意味とは?」と思ったのも事実だ。
しかし、パッケージとしてのLiella!がそのパフォーマンス力をグレードアップさせていくためには、誰かと競い合うこともひとつの重要な要素となる。ソロ歌唱と全体ユニットだけで「競い合う」ことを実現するのはなかなか難しい。Liella!の“先輩”たちにも外部のライバルはいたが、いずれも他校のグループであり、どちらかと言えばライバルというより先輩、同じ夢を目指す仲間的な要素が強かった。
その「競い合う」要素が、リアルライブにおいてはユニット活動であり、アニメにおいてはLiella!に対しライバル意識をむき出しにするマルガレーテの存在だ。そのマルガレーテは今、結ヶ丘女子高等学校に在籍している。つまり、Liella!は他校のライバルではなく、「内なるライバル」を仲間内にのみ込む道を選んだ。これは外部にライバルが存在するよりも非常に難しい。Liella!は、あえてその「難しいこと」に挑戦したと言える。
と同時に、Liella!はユニット活動を「Liella!をよりパワーアップさせるための活動」と明言している。つまり、競い合いながらすべての目的意識がLiella!に向いている。ファンとしては、ソロや全体とは違う個性や、いつもとは違う演者の雰囲気といった、いわゆる変化を見る目新しさもユニット活動の楽しみだが、Liella!内ユニットの場合、まずすべてがグループ全体のパフォーマンスに帰結するユニット活動である―というところが大きな特徴だろう。
その象徴が、公演のオープニングで歌われた楽曲「プライム・アドベンチャー」だろう。それまで、ユニットごとに披露されていた楽曲が、3ユニット集結の神奈川公演で初めて全員で歌われ完成形となった。まさに、ユニット活動がLiella!全体のパワーアップにつながるという構成だ。
ロック調の激しさとむき出しのパッションを感じさせるCatChu!、ハーモナイズされて大人の雰囲気を醸し出すKALEIDOSCORE、ダンスパフォーマンスに特化したリズミカルさが魅力の5yncri5e!と、3ユニットの個性も際立っている。今後は、どんな時でもお互いのことを思い合う大切な仲間でありながら、それぞれライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)しながら競い合う。そのような関係性が、Liella!の理想の完成形なのだろう。そのことが、神奈川公演のステージからメッセージとして伝わってきた。
そんなことを考えている間にライブから2か月が過ぎ、TVアニメ3期の放送が始まった。この記事の時点で第3話まで放送済みだが、そのストーリーは、神奈川公演で受け取ったLiella!からのメッセージに合致するものだった。「その手があったか!」と意表を突かれたのも事実だが、これまでのシリーズにはない展開になっており、今後メンバーたちがどのような関係性を築いていくのか、序盤から劇的な展開になっている。「みんな一緒」とはまた違う「ライバルに勝ちたい」という強烈な目的意識が、今までのラブライブ!シリーズにはなかった緊張感を生み出している。
ただ、断っておきたいのが、「ライバル」と「敵」は違う、ということだ。競い合うというのは、何もギスギスした戦争状態を作ることではない。自分を高めるためには、何かの目標となる相手が必要で、その目標がライバルとして存在するという意味だ。そのことも、「ラブライブ!スーパースター!!」とLiella!からはメッセージとして伝わってくる。これまでLiella!を徹底的にライバル視してきたマルガレーテが、結ヶ丘での交流の中で何を学び、どう変わっていくのか。それも見逃せないところである。
その意味で、リアルライブやキャストとしての活動は、そのことをファンにアピールするいい機会になっているのではないか。TVアニメ3期では、2期から引き続き登場するマルガレーテ、そして鬼塚夏美の妹・冬毬が結ヶ丘3期生(1年生)として登場するが、マルガレーテ役の結那、鬼塚冬毬役の坂倉花(さかくら・さくら)は、すでにリアルでの活動が大きく先行しており、Liella!のメンバーとして、十分すぎるほどファンに認知されている。
「仲間だけどライバル、ライバルだけど仲間」はシリーズ内の“先輩”である虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会でもうたっていることだが、Liella!もまさにこの言葉を体現するような方向性に舵を切っている。「ラブライブ!スーパースター!!」は、勝利を追い求める意識が非常に強いストーリーだが、それでいて殺伐とした雰囲気がなく、すべてにおいて前向きな目的意識と方向性を維持しているところが大きな魅力だろう。
もうひとつ、神奈川公演で胸熱だったのは、アンコールで3ユニットとは別に「クーカー」が歌ったことだ。「クーカー」はTVアニメ1期、Liella!以前に澁谷かのん(CV:伊達さゆり)と唐可可(CV:Liyuu)が2人で結成したスクールアイドル。メインのグループ結成以前の、メンバーが揃っていない状態の初期メンバーがユニットとして登場したことは、来年で活動5周年を迎えるLiella!の積み重ねてきた歴史を感じさせた。
TVアニメ3期序盤では、リアルにはまだ存在していないユニットも登場している。それがリアルに反映される時が来るのかどうか。Liella!のユニット活動にはまだまだ広がる余地があり、それも楽しみだ。リアルがアニメに、アニメがリアルに刺激を受けて変わっていく。「ラブライブ!スーパースター!!」自体が、双方向に作用しあう作品を目指して展開しているという意識が、強く伝わってくる。
芸事には「守・破・離」という言葉がある。最初は師匠の教えを忠実に守り(守)、自分で考えて工夫をし(破)、独自の新しい世界を確立する(離)という段階のことだが、Liella!は「離」の段階に入ったのではないだろうか。1期生のオリジナルメンバーが絆を深め、2期生を加えてさらなる発展を遂げ、今度は曲者ぞろいの3期生を迎え入れた。同時に、リアルでは5人→9人→11人と人数を増やしてそのパフォーマンスに磨きをかけ、満を持してユニット活動を開始した。何事もしっかりステップを踏んでいくLiella!らしいプロセスだが、今後はどんな顔を見せてくれるのか、どれだけの引き出しを持っているのか、目を離せない。
【神奈川公演最終日(8月4日、Kアリーナ横浜)セットリスト】
OP. プライム・アドベンチャー / Liella!
【トークパート】
【チームワークパート】
【ミュージックパート】
M1. オルタネイト / CatChu!
M2. 全力ライオット/ CatChu!
M3. カメリアの囁き / KALEIDOSCORE
M4. ベロア / KALEIDOSCORE
M5. Thank you Good morning / 5yncri5e!
M6. A Little Love / 5yncri5e!
M7. ディストーション / CatChu!
M8. ニュートラル / KALEIDOSCORE
M9. Jellyfish / 5yncri5e!
M10. 心キラララ / 澁谷かのん(CV.伊達さゆり)
M11. Eyeをちょうだい / 鬼塚夏美(CV.絵森 彩)
M12. ガラスボールリジェクション /若菜四季(CV.大熊和奏)、米女メイ(CV.薮島朱音)
M13. リバーブ / 葉月 恋(CV.青山なぎさ)
M14. エーデルシュタイン / ウィーン・マルガレーテ(CV.結那)
M15. Jump Into the New World / Liella!
M16. キラーキューン☆ / Liella!
M17. FANTASTiC / Liella!
――MC1――
M18. 常夏☆サンシャイン / Liella!
M19. ノンフィクション!! / Liella!
M20. アイコトバ! / Liella!
M21. What a Wonderful Dream!! ~最終章 Ver.~ / Liella!
ENC1. Tiny Stars / 澁谷かのん(CV.伊達さゆり)、唐 可可(CV.Liyuu)
ENC2. Second Sparkle / Liella!
ENC3. シェキラ☆☆☆ / Liella!
――MC2――
ENC4. 追いかける夢の先で / Liella!
WENC. TO BE CONTINUED / Liella!
続きを読む-
アニメ「SAKAMOTO DAYS」2クールで来年1月放送開始、OP曲はVaundyが書き下ろし(コメントあり / 動画あり)山本由伸、右肩負傷から87日ぶり復帰で4回1失点8K 今永昇太と初の投げ合いで“圧投” 最速158キロtimelesz 松島聡 インタビュー後編 ロングバージョン2試合ぶりに先発した吉田正尚が10試合ぶりの打点 元ヤクルトのA・スアレスには3の0TVアニメ「履いてください、鷹峰さん」は来年4月放送、鷹峰さん役は久保ユリカ(コメントあり / 動画あり)華原朋美50歳 激変ビジュアル披露に「伸びましたね~」「平安時代の人みたい」とネット騒然今永昇太&鈴木誠也、勝っても大谷翔平&山本由伸に脱帽「リスペクト」「難しかった」「色々勉強」池江調教師が助手時代に師事したスタウト調教師の年内引退に惜別メッセージ「本当にお疲れさまでした」空手の試合中に危険行為で物議…選手の所属会が謝罪、セコンドは「無期限の謹慎」処分に吉田正尚、今季18本目の二塁打で、49打点目「いい方向に打てた」
- ·婚約破棄、喜んで!スローライフしたい、けどままならない悪役令嬢のラブストーリー(試し読みあり)
- ·バドミントン渡辺勇大、18歳田口真彩組は準決勝敗退 柴田一樹、篠谷菜留組にストレート負け…全日本社会人
- ·大物女優の美人娘、ママになった姿がすてき!「5ヶ月も終わり」赤ちゃんとの2ショット公開
- ·2試合ぶりに先発した吉田正尚が10試合ぶりの打点 元ヤクルトのA・スアレスには3の0
- ·三森すずこが第2子を出産、自身のInstagramストーリーズで発表
- ·村重杏奈、毎日マネジャーから怒られるもすぐに切り替え「切り替えの鬼。楽屋出たら人生楽しいみたいな」
- ·平田憲聖、得意の北海道でジャンボ尾崎に続く 史上4人目の3週連続Vへ「目標にして勝てたら」
- ·藤岡弘、の次女・天翔天音、美脚全開の最旬コーデ披露で「スタイル抜群」「めっちゃ細い」と反響
- ·「初代タイガーマスクと日本のプロレス展」22日まで開催…「昭和プロレスの世界に浸れる」書泉グランデで
- ·ブルワーズのアダメズが初回タイムリーで、再び大谷翔平抜く102打点目
- ·【あすの虎に翼】優未が仰天発言!口論に
- ·2試合ぶりに先発した吉田正尚が10試合ぶりの打点 元ヤクルトのA・スアレスには3の0
- ·【週間投げ釣り情報】徳島・吉野川河口でニベ54・9センチ
- ·ママになったバービー、子育て姿が「リアル感半端ない」フォロワー笑う「産後この表情」
- ·ダルビッシュ5回2失点で復帰後初勝利の今季5勝目 野茂英雄に並ぶ歴代2位タイの日米通算201勝
- ·大谷翔平が今永昇太の前に3打席凡退 4打席目も中飛で凡退
- ·【ボートレース】滋賀支部の森世里が引退
- ·あいのり桃、3歳長男が人生初の救急搬送…「私もそのまま入院」で「かなりキツイ」と吐露
- ·大物女優の美人娘、ママになった姿がすてき!「5ヶ月も終わり」赤ちゃんとの2ショット公開
- ·あいのり桃、3歳長男が人生初の救急搬送…「私もそのまま入院」で「かなりキツイ」と吐露
- ·アニメ「Dr.STONE」最終シーズンに野島健児&遊佐浩二、新たな脅威となる役で(動画あり)
- ·紺野彩夏 渋谷警察署の一日署長を務め「気が引き締まります」
- ·岩井明愛、千怜の双子姉妹が来季米ツアー挑戦へ 12月最終予選会にともに登録 「海外で戦いたい」とコメント
- ·舞台「リケ恋」OWV・浦野秀太扮する雪村ら収めた2種のビジュアル解禁
- ·【松阪競輪】きょうの注目は5R高橋和也~G3・初日
- ·今永昇太が13勝目へ初回4球で3者凡退発進、11イニング連続無失点 大谷翔平は遊飛
- ·推しを幸せにするためなら、なんだってしてみせる「悪役令嬢にできること。」1巻(試し読みあり)
- ·池江調教師が助手時代に師事したスタウト調教師の年内引退に惜別メッセージ「本当にお疲れさまでした」
- ·吉田正尚が8回反撃の口火切る適時二塁打も、反撃及ばずレッドソックス手痛い黒星
- ·青学大の選手寮 リフォーム終了 田中悠登主将「絶対に強くなれる環境です」…箱根駅伝連覇へ“リ・フレッシュ・グリーン”
- ·餌取りかわしグレ30~40センチのグレ8尾キープ…和歌山・串本町紀伊有田
- ·竹田麗央、史上3人目の3週連続優勝へ 初日同組は岩井明愛、桑木志帆…住友生命L東海クラシック13日開幕
- ·サッカーU―20女子日本代表 2大会ぶりW杯制覇へ 狩野監督「パワーアップしてギアを上げて戦っていく」
- ·今永昇太を救った「リトル今永」の存在「こんなことでビビってんのか」 恐怖心も大谷斬りで13勝目
- ·11・17「齋藤彰俊引退記念大会」…メインイベントは「清宮海斗vs杉浦貴」GHCヘビー級戦
- ·炎鵬が連勝スタート 脊椎損傷から復帰2場所目、序二段で “邪念”とのせめぎ合いを明かす…秋場所4日目